【解剖学】あなたは大胸筋をどれくらい知ってますか??
筋トレをしていて、強くしたい部位として「大胸筋」がその1つに上がりますよね。
その大胸筋についてあなたはどれくらい理解しているでしょうか??
今回はトレーニング方法というよりは大胸筋そのものについて解説していきたいと思います。
〈目次〉
1:大胸筋とは
大胸筋ってなに?!
って言われたら貴方はどう答えますか??
「胸の筋肉?」「おっぱい?」
わりとざっくりな質問なのでどれくらい説明すればいいかもわからないですが、そんなに多くの説明は難しいと思います。
主に「胸」を指す筋肉のことですね。
男で言ったら「胸板」、女性で言ったら「おっぱい」と言われています。
ここまでなら、そんなの当たり前で知ってるよと言われる方が多いと思います。
しかし、大胸筋の性質、作用、形態、神経などはどうでしょうか。
今回はそんな大胸筋を話のネタ、自分の知識に出来るよう皆さんにお教えしようと思います。
2:性質・形態について
まずは、大胸筋の性質・形態について解説していきます。
皆さん大胸筋は3つに分けることができるのを知っていましたか?
写真を見てわかるように、付着部が異なるので分かれています。
・鎖骨部
・胸肋部
・腹部
の3つに分けることができます。
しかし、最後に挙げた腹部は小規模であり、単体での働きは微弱なものです。
なので、胸肋部とともに作用しています。
役割としては、
鎖骨部は肩の筋肉である三角筋前部と同じ形態であり、働きも同じである。
前腋窩ヒダを形成します。(肩の前側を覆う役目)
3:作用について
次は大胸筋が行っている人の体の動きについて解説していきたいと思います。
先ほど説明した、鎖骨部と胸腹部(胸肋部+腹部)で作用が異なってきます。
「鎖骨部」
・肩関節 屈曲、内旋、水平屈曲
「胸腹部」
・肩関節 内転、内旋、水平屈曲
になります。
解剖学の視点からのアプローチですので、動きの名前がわからない方は申し訳ありません。
また近いうちに、それをまとめて記事にしたいと思います。
上の記述でわかるように、
鎖骨部と胸腹部で作用が変わるのがわかります。
4:起始・停止について
大胸筋はどこからどこに付いているのでしょうか??
あなたは胸を張って答えられますか?大胸筋だけに・・・。笑
起始と停止は筋肉のスタートとゴールのことを指します。
動きとしては、停止から起始に動くことで収縮が起きます。
↑ここは大事なので覚えときましょう。
起始:鎖骨内側2/3、胸骨前面、第1~6肋骨、腹直筋鞘
停止:上腕骨大結節稜
という形になります。
胸骨、鎖骨、肋骨から上腕骨についていることがわかりましたね。
5:神経について
神経はあまりフォーカスされる方が少ないと思います。
しかし、それを知っていると少しハナタカになれるかもですよ笑
大胸筋の神経は2つの神経に支配されています。
・内側胸筋神経
・外側胸筋神経
(前胸神経)
支配領域はC5~T1になります。
ちなみに、Cは頸椎、Tは胸椎を指します。
椎間孔から脊髄神経が出るのがわかるように、C5~T1の領域を支配しているのがこの神経になります。
6:最後に
いかがでしたでしょうか??
今回は大胸筋の解剖学についてご紹介させていただきました。
いままでで知らないことがたくさん出てきたと思います。
まず、大胸筋は3つに分けられているということにもびっくりですよね。
この記事を見たあなたは今から胸筋ハカセです。
思う存分、「おい、知ってるか。胸筋は3つに分かれているんだぜ!」
と、どや顔で言ってあげましょう。
今回はここまで!
次回もまたご拝見願います。
{参考文献}
・解剖学 改訂版第2版 全国柔道整復学校協会
・運動学 改訂版第3版 同上